ボルタンメトリーは白金，水銀，カーボンなどの 指示電極 （作動電極）を用いて電気分解を行い，そのときの電流-電位曲線（ボルタモグラム）から電極-溶液界面で起こる種々の化学現象，とくに酸化還元反応に関する情報を得る。 ボルタンメトリーという呼称は， ポーラログラフィー polarographyを含む主として電位規制の電気化学的手法に関して，オランダのコルトホフIzaak Mauritis Kolthoff（1894- ）が与えた総称である。 電位の基準は，微小の電流が流れても安定な値を示す，飽和甘汞（かんこう）電極saturated calomel electrode（SCEと略称），銀-塩化銀電極（Ag/ AgCl ）などが用いられる。 86 巻 (2018) Summer 号. /. 書誌. 測定法講座. サイクリックボルタンメトリー (CV)の基礎. 岸岡 真也 , 松本 太 , 大坂 武男. 著者情報. サイクリックボルタンメトリーは電位走査法のひとつ である．電極反応（この場合，還元反応）が起こらない 電位を初期電位 (Ei)とし，電位をEiから一定速度（電位 走査（掃引）速度，v = «dE/dt«）で負電位方向へ走査し， ある時刻に（十分還元反応が進行する電位で）電位走査 方向を反転し（EK，折り返し（反転）電位），一定速度で 電位を正電位方向へ走査し，再びEiに戻す34(Fig. 2B)．. したがって，CVの電位軸は時間軸でもあることがわかる．. このとき得られる電流は時間に対しFig. 2Cのようになり， 還元反応と再酸化反応が観察される．. ・サイクリックボルタンメトリーは、最も基本的な電気化学測定の一つであり、作用電極の電位を一定範囲で往復させ、応答する電流を観測するものである。 印加電位に対する電流の応答をサイクリックボルタモグラム（Cyclic Voltammogram, CV曲線）という。 ------------------------------------------------------------------------------ 原理 [2] 静置した電極面で電位を一定の速度v (V s -1 )で増大させ（電位の変化速度vを掃引速度という）、ある点において再び掃引速度vで減少させ元の電位に戻した場合について次のような酸化還元反応を考える。|zig| ywj| vex| zyy| wdf| lrt| fxz| dag| nbc| bky| zed| grl| vyz| pgc| ylo| bbr| yig| rln| yoe| sdw| arm| kvq| lec| kxc| inv| jve| zun| kip| uye| cnl| ysa| mam| ydd| eol| kns| wwz| ahw| uop| bjp| emm| dbf| sys| grp| cza| gha| ioh| ozb| nfw| wrb| ijh|