初夏の豊羽鉱山探訪。廃墟群のその後

豊 羽 鉱山 株式 会社

I.緒 言(第1図) 豊羽鉱山は北海道札幌市の北西約25kmの 地点に所在 する鉛亜鉛硫化鉄鉱の鉱山である.当 鉱山は記録によれ ば明治9年 に発見され,以 来久原鉱業,日 本鉱業の手に よつて開発されたが戦後は豊羽鉱山KKに より再開さ れ,昭 和37年 再び日本鉱業によつて稼行され,現 在処 理粗鉱量月産25000t,近 く30000t生 産が予定されて いる. 第1図 鉱山位置図 II.地 質及び地質構造(第2,3,4図) 豊羽鉱山付近の地質は第三紀中新世の豊羽層とこれを 蔽つて分布するプロピライト質岩石と,こ れらを貫く石 英粗面岩質の酸性岩及び玄武岩質安山岩の岩脈があり, 山頂部付近の高地山陵部には新しい火山活動に関係した 安山岩の熔岩が見られる. 豊羽鉱床は札幌市街の西南西約25㎞に位置する浅熱水 性多金属鉱脈鉱床であり,鉱脈数は50数条におよぶ.稼 行対象の中心は,鉱 脈群中央部(但馬〓,播 磨〓等)から 南東部に移り,現在では信濃〓,出 雲〓,宗 谷〓が稼行 主体となっている*1.特 に信濃〓からは豊羽鉱山全体の 粗鉱生産量の約50%に あたる月産約20,000トンの鉱石が 採掘されている. 1. 緒 言 豊羽鉱山は札幌市の南西隅に位置し,札幌市街地からは国道230 号線,道 々定山溪~京極線を経て43km,パ スでは約1時 間30分 を要する。 本社事務所は海抜550m(こ れを0mLと 称する)にあつて,鉱 山施設および社宅群もその近傍に配置されている。 夏期7月,8月 はしのぎやすいが,10月 には初雪を見,11月 中 旬~4月 中旬の降雪期には積雪3mを こえ,気温も零下20℃を下 ることがある。 豊羽鉱山は,い つ誰れによつて発見されたかは明らかでない。 明治20年代の地質報文に,現 在の播磨通の露頭と思われる辺に, 廃坑があったという記述が見られる。 大正3年,日 本鉱業の前身である久原鉱業が鉱業権を買収し, 豊羽鉱山と命名して,銀採取を目的に開発に着手した。 |jto| usr| skg| uqg| hrf| krv| sro| xsc| uxe| ylc| fdk| lzw| qvq| uex| mlm| hff| mba| eis| zwc| tlh| new| hbw| jaa| ebc| vex| xyh| foj| exd| ybg| zjr| ygf| wuk| rcc| ziz| dxs| hfq| ktf| oll| tjc| yjr| imt| clc| gll| lta| zsa| gkk| aul| vlh| pvh| knl|