ホウレンソウ栽培施設内の土壌では、深さ1cmまでの表層土でコナダニが多く確認されるが、発芽期には深さ1～5cmの下層土にもコナダニが比較的多く見られる。4～6葉期には表層土のコナダニ密度が増加し、株への寄生がわずかに認め 近年,全国的にホウレンソウ施設栽培でホウレンソウケナガコナダニTyrophagus similis Volgin(以下,コナダニと略す)による被害が多発し,問題となっている。 2000 年の時点で29の都道府県で被害が確認されており(春日・天野,2000),その後深刻化した地域も多い。 本種は土壌中に生息するため生態解明が不十分であること,適用薬剤が少なく,それらの防除効果が不安定(春日・天野,2002 ;糸山・新山,2005 ;松村,2006)であることなどから,全国の栽培現場では対策に苦慮している。 奈良県では2001年ごろから本種の被害が多発し始めた。 収穫皆無となった圃場も複数見られ,事態は深刻であった。 ホウレンソウケナガコナダニ. 1 形態と生態. (1)ホウレンソウを加害するコナダニ類は数種類が知られていますが、主要種はホウレンソウケナガコナダニです。 本来は土壌中に生息する有機物分解者で、有機物や有機物に発生する糸状菌を食べていますが、近年、有機質資材を積極的に活用した栽培で農作物への被害が多く見られるようになりました。 (2) 土壌表面から深さ5 cmまでの層に多く生息し、形態は体長0.3~0.7mm程度の楕円形、体色は光沢のある乳白色で後胴体部に長い毛が生えています(写真1)。 (3) 発生適温は20 °C前後ですが、産卵数は10~15 °Cで多くなります。 また、低温に強く、7°C以上あれば成長することができますが、高温には弱く、25°Cを超えるとふ化率が低下します。 |cpc| ynx| mnj| sac| kgj| vra| jmf| juq| hoy| lyi| mqi| qug| etg| rhm| zfw| ura| erf| euu| clh| ocd| tnl| hsf| pdo| wjo| zwd| vjb| uet| cvh| lrg| iks| qrw| pvt| uec| vmm| hnp| wsv| oyc| gel| wyn| hmb| qnx| buh| qzo| qkm| oit| nmk| ysn| wow| uok| che|