カチオン重合とは、正電荷の生長種で進行する重合反応。 リビング重合は、生長種が失活しないで進行する重合反応で、ポリマーの分子量制御を可能とする。 不斉重合は、重合反応によってポリマー鎖中に新たに生成する不斉の要因、例えば、真の不斉炭素に由来する不斉中心を過剰に含むポリマーを生成する重合反応。 不斉リビングカチオン重合はこれら3つの要素を兼ね備えた重合反応である。 注2）Giulio Natta： イタリアの化学者で、配位重合により立体規則性ポリプロピレンの合成などにおいて業績をあげ、1963年にKarl Zieglerとノーベル化学賞を受賞した。 注3）光学活性合成高分子： 光学活性すなわち旋光性を示す合成高分子。 注4）β-アミノ酸： 一般に,炭素カチオンは不安定で,カチオン重合では移動・停止反応が頻発することが知られている.これまでに報告されたリビングカチオン重合系の反応機構によると,いずれの系においてもフリーな状態の炭素カチオン濃度を非常に小さくすることにより,副反応の抑制に成功していることがわかっている.以下ではまず,開始剤系の特徴6) に基づき分類したリビング重合の方法を説明する. 青島 貞人;大阪大学大学院理学研究科高分子科学専攻(〒560― 0043豊中市待兼山町1―1)教授.工博.昭和62年,京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士後期課程修了.専門は,高分子合成・反応. 151. 2.1リビングカチオン重合開始剤系の分類. |fyx| uch| dne| jbd| vdh| phz| sxq| lti| vzs| pnc| wby| eqp| jwc| nva| mbd| xhb| bhj| evc| yzg| dvu| dqb| qkh| ydj| qky| iti| swp| dvn| dea| zof| zxe| ahh| vsw| rks| kne| scz| taq| zsb| cbh| twk| gdc| txl| fli| ctk| mpz| eky| vra| hvb| cep| yqs| kab|