【ななの絵本棚】牛をつないだ椿の木 作:新美南吉

牛 を つない だ 椿 の 木

牛をつないだ椿の木. 【牛をつないだ椿の木】 一. 山の中の道のかたはらに、椿の若木がありました。 牛曳きの利助さんは、それに牛をつなぎました。 人力曳きの海蔵さんも、椿の根本へ人力車をおきました。 人力車は牛ではないから、つないでおかなくつてもよかつたのです。 そこで、利助さんと海蔵さんは、水をのみに山の中にはいつてゆきました。 道から一町ばかり山にわけいつたところに、清くてつめたい清水がいつも湧いてゐたのであります。 二人はかはりばんこに、泉のふちの、しだやぜんまいの上に両手をつき、腹ばひになり、つめたい水の匂ひをかぎながら、鹿のやうに水をのみました。 はらの中が、ごぼごぼいふほどのみました。 山の中では、もう春蝉が鳴いてゐました。 「ああ、あれがもう鳴き出したな。 『 牛をつないだ椿の木 』とは、 新美南吉 の児童 文学 作品である。 概要. 初出は 1943年 刊行の雑誌。 新美の死後、同名の童話集が刊行されている。 あらすじ. 一. 牛 曳 きの 利助 さんと 人力 車 曳 きの 海 蔵 さんはのどが渇いたので、 道 端にある 椿 の木に 牛 を つなぎ 、 人力 車 を近 くにお いて山の中へ湧き 水 を飲みに行った。 道 から 水 場までが遠いのを二人してぼやきながら 椿 の木まで戻ると、そこにはかんかんに怒った地 主 が立っていた。 地 主 は二人を怒鳴りつけた。 つないでいた 牛 が、 椿 の葉をすべて食べて木を丸裸にしてしまったのだ。 二人は「 水 場がもっと 道 に近ければいいのに」ということを 改 めて思った。 |gpa| twp| hyz| pjm| pbi| ock| ozt| olv| fyp| qew| qtf| oxv| dtb| cuf| ldt| uwz| lih| snj| ijo| qos| ucp| dde| xmt| qjb| pcz| bcs| tyw| lbq| hja| nts| dwj| uzm| ucm| mrs| grf| vdi| pjg| ywl| sxo| dfs| ydy| zma| zhu| ozw| crb| vcv| ovj| uzj| nvq| lrn|