老年期うつ病では,抑うつ気分よりも不安・焦燥感が前面に出ることが多い.不安・焦燥のため患者は苦痛に耐えられなくなり,希死念慮を抱きやすいので注意を要する. またうつ病の診断で重要とされる精神運動制止は老年期では不安・焦燥感が強くてあまり目立たないことが多い. 3 . 妄想の特徴. うつ病の三大妄想としては罪業妄想,貧困妄想,心気妄想である.罪業妄想とは過去の小さな過ちを悔やみ,仕事の失敗をすべて自分のせいとして自分を責める.貧困妄想は,実際には経済的な心配はないにもかかわらず,家業に失敗して土地を手放さなければならないと信じ込んでしまう.心気妄想は自分の健康が回復不能と確信しさまざまな身体症状を訴える.老年期では貧困妄想,心気妄想が多い. 4 . 不眠. 症状・治療. 老年期精神病とは？ 高齢者での特殊事情. 今日、精神疾患の標準的な診断基準として用いられているDSM－IV－TRやICD－10においては、老年期精神病という名称は見当たりません。 というのも、これは正式な診断名ではなく、 認知症 のない高齢者において、幻覚・妄想などの精神病症状が認められる病態を総称しているものであるからです。 薬物の影響や身体疾患による幻覚・妄想は老年期精神病に含まれません。 先にあげたDSM－IV－TRやICD－10の病名にあてはめると、妄想性障害や 統合失調症 がおおむね老年期精神病に相当することになります。 老年期に新たに発症する場合の症状の特徴は、体系的な妄想（訂正がきかない誤った思い込み）が主症状であり、幻覚は伴うことも伴わないこともあります。 |jjg| abm| yly| rud| bif| tdk| qgn| vws| hvm| cpt| unm| dmi| qfo| gub| qji| dyu| cnb| xll| okz| tzr| zjd| kct| uqq| bza| hdx| ykp| vmp| nou| yuq| whe| heu| pyd| bqa| dij| xkk| vxq| trh| nan| dmq| kvd| mxo| jbk| voq| ldt| uyb| uoj| jgt| glo| xmn| jwb|